HOTE KARA GO! 仙台
2008年
02月29日
(金曜日)
巻頭特集・「仙台みそ」白書('08.3月号)
個性的な赤褐色の色合いやうま味、塩気など、「赤みその雄」として広く知られる仙台発の味噌ブランド「仙台みそ」。
伊達政宗公の時代から親しまれてきた庶民の味を、奥深い味噌の世界を、ちょっとのぞいてみませんか。
- 「仙台みそ」まるわかりサイト 仙台おみそネット
- http://www.omiso.or.jp/(携帯用)
- 宮城県味噌醤油工業協同組合のホームぺージがリニューアル!歴史から効用、Q&A、レシピ例、組合加盟店まで、味噌や「仙台みそ」に関する情報が盛りだくさん。
「仙台みそ」は大豆のうま味
「仙台みそ」のおいしさは、いわば大豆のうま味。味噌汁にするとさっぱりとした味わいの中にも、豆の風味や香味を感じることができる。それはもちろん大豆をたっぷりと使っているから。味噌造りでは大豆は煮るか蒸すかだが、「仙台みそ」は大豆を“蒸す”ことでうま味を閉じこめ、長期間発酵・熟成させて深みと香りを与える。
地域色の濃い味噌は、原料や製法によって味わいが千差万別。一般的に「仙台みそ」は濃厚辛口、「信州みそ」は塩分が同じでもあっさりとしていて、「西京みそ」などは甘みが強いと言われる。
発酵・熟成期間は「赤みそ」に代表される「仙台みそ」なら4〜12カ月前後。「西京みそ」などの「白みそ」は5〜20日、「信州みそ」で2カ月前後と大きく異なる。
また、「仙台みそ」特有のさっぱりとした味わいは、甘さの元になる米麹(こうじ)や塩分量に関係する。「仙台みそ」は主原料の大豆に対して米麹は約半分。米麹が多いほど甘みは強く、「西京みそ」の場合は大豆の約2倍の米麹を使う。塩分は「仙台みそ」が12〜13%、「西京みそ」が5%程度(味噌全体の平均は12%前後)。極端な例ではあるが、こういった配合の違いや製造環境などが独自の味わいを醸す。
仙台城下に大きな味噌工場
「伊達六十二万石」を築き上げた仙台藩主・伊達政宗公は、領内の開発と発展に力を注いだ名主。現在の仙台名物は多くがこの時代の発祥と伝えられる。
「仙台みそ」もその一つで、1626(寛永3)年に誕生した味噌工場「御塩噌蔵(おえんそぐら)」がルーツだ。江戸期は、諸藩で武器や米、塩などを備蓄するのが常で、御塩噌蔵も生活・備蓄両面の味噌生産施設として城下(現在の青葉区川内付近)に設けられた。
後に同業組合「味噌屋仲間」(現在の県味噌醤油工業協同組合の前身)が組織されると、「仙台みそ」は品質保持のために原料や配合、価格などのおきてが定められる。こうして伝統の味は400年以上も守られてきた。
現存する古い工場見取り図からすると、御塩噌蔵は一度に9500人〜1万5000人分(約200トン)の生産能力があったと推測される。これは国内での大規模生産体制の先駆けだったようだ。
伊達家の味噌、江戸にあり
御塩噌蔵は仙台城下だけでなく、東京品川の仙台藩下屋敷にも設けられた。当初は主に家臣らの食用分を製造していたが、いつしか江戸庶民にそのおいしさが評判となり、一部を払い下げるようになる。
今でこそ米麹(こうじ)は多用されているが、「当時、他藩の造る味噌といえば大豆10に対して米麹2,3割、塩も3割ほど。それに比べると米や塩に恵まれていた伊達家の造る味噌はぜいたくな造りだった」(県味噌醤油工業協同組合・山田勝男専務理事)という。伊達家の味噌は大豆10に対して米麹5、塩4。おいしかったはずだ。
払い下げ以降、伊達家の味噌は「仙台みそ」と呼ばれ、江戸城下に知れ渡る。
現在、「仙台みそ」の全国生産量に占める割合はわずか2%。それでも “赤みその雄”として広く知られるのは、こうした歴史的背景が関係している。
“味噌汁だけでも食べて行け”
「味噌は機能性食品。味噌汁一杯で体に必要な多くの栄養が取れます。『味噌汁だけでも食べて行け』と言われてきたのは、昔の人は大豆の持つ力を感覚的に分かっていたんでしょうね」と、仙台味噌醤油(ジョウセン)の四竈亮澄(りょうちょう)さん。
味噌は必須アミノ酸8種をはじめ、ビタミン、カリウム、マグネシウム、繊維質などを含む。一つの食品でこれだけ多くの栄養素を持つものはあまり例がない。
効用も、ガンや胃病の予防、コレステロール低下作用のほか、美肌効果や老化防止も期待できるなど、多方面から健康をサポートする。毎日味噌汁を飲む人は胃ガンになりにくく、長期発酵・熟成させた味噌はさらに胃ガン抑制効果が高まると言われている。
味噌という醸造物のフシギ
とはいっても、つい気にしてしまうのは塩分。味噌は体に良いとされながら、塩分の過剰摂取が懸念されてきた。しかし最近になって、味噌に含まれる塩分は、一般的な食塩(の塩分)が及ぼす影響とは異なることが分かってきた。
「食塩は胃ガンを増やすが味噌は増やさない」「食塩だと血圧は上昇するが、味噌では上がらない」。広島大学・渡辺敦光(ひろみつ)名誉教授のマウス(またはラット)実験ではこういった結果が導き出された。
これは2005年の日本毒性病理学会で報告された内容で、詳細は宮城県味噌醤油工業協同組合ホームページに掲載されているので参照してほしい。
ちなみに、味噌汁はおわん一杯で約1.4グラムの塩分を含む。一日の理想的な塩分摂取量は10グラム以下だから、さほど多くもない。たくあん2切れが味噌汁の約1.5倍、塩ジャケ1切れで5倍弱とも考えれば…。
2008年
02月29日
(金曜日)
「仙台みそ」を味わう('08.3月号)
大豆のうま味たっぷりの「仙台みそ」は、「なめ味噌」とも呼ばれるように本来なら生で味わうのが一番。もろきゅうやあえ物などがぴったりだ。
また、具のおいしさを引き立てるため、季節ごとの根野菜を合わせながら味噌汁を味わいたい。中でも「仙台みそ」には肉や魚介の臭みを消す働きがあるため、豚汁や魚のつみれ汁によく合うとされる。アサリやキノコ、冬は宮城名産のカキを鍋や汁物にしてもいい。
味噌汁をおいしく味わうひと手間
クセのない味にしたい場合はかつお節や昆布だしを、コクを加えたい場合は煮干しだしを使う。顆粒だしは、味噌を加えた後に、味を整える程度に加減しながら入れるとおいしい。
味噌を溶き入れる時はいったん火を止めてから。加えたら、再びグラッと煮立つ寸前で火を止めて、出来立てを味わう。風味を生かすには煮立たせないのが鉄則。
ポットで素早くお味噌汁
「味噌汁は毎朝飲んでいますが、私の場合はポットのお湯を使っています。生味噌を使った味噌汁は75度ぐらいが風味を味わうには最適なので、お湯は注いだ時にちょうどその温度になるよう80度に設定。お椀に注ぎ、味噌を溶かして飲みます。具には浅漬けの漬物やキムチ、サバの水煮缶詰めなどを一つまみ。意外に合うんですよ」(ヤマカノ醸造・味噌製造部/佐藤健治部長)
仙台みそレシピ例
- レシピ・写真提供
- 宮城県味噌醤油工業協同組合
- レシピ作成
- 料理研究家 高橋廣子さん
※そのほかのレシピ例としては、各味噌製造元ホームページ(仙台味噌醤油、ヤマカノ醸造、佐々重など)もご参考に!
イカのふ入り味噌煮

材料(4人分)
- イカ2ハイ
- 酒大さじ2
- イカのふ(イカ1パイ分)
- 仙台みそ大さじ3
- みりん大さじ1
- すりショウガ大さじ1
作り方
- 1. イカは足とわたを取り、1cm幅の輪切り、または2cm幅の短冊切りにする。足は2つ、または3つに切り、ざっと水洗いする
- 2. 鍋に1.と酒を入れ、火にかけて空炒りする。汁が出て身が縮み、全体に火が通ったら、網じゃくしですくい上げて火を止める
- 3. 2.の残り汁にイカのふと、仙台みそ・みりん・ショウガを入れてよくかき混ぜ、火を通す。2.のイカを鍋に戻し、火を入れてから煮絡める
揚げジャガイモの味噌和え

材料(4人分)
- ジャガイモ中2・3個
- 揚げ油適量
- 和え衣
- 仙台みそ大さじ2弱
- 砂糖大さじ1
- 酒大さじ1と2分の1
- 白練りゴマ大さじ1
作り方
- 1. ジャガイモは皮をむき、1cm角の拍子木切りにして水にさらしてアクを抜く。その後はざるに上げて、ペーパーなどで水気をふき取っておく
- 2. 揚げ油を160度に熱し、1.を入れ、きれいなキツネ色になるまでゆっくりと揚げる。くしが刺さる程度に火が通ったら、温度を上げて濃いめのキツネ色に揚げる
- 3. 和え衣の調味料を火にかけて練り上げ、2.と和える
2008年
02月28日
(木曜日)
仙台人がすすめるとんかつ屋「とんかつ庄内」('08.3月号)
サクサク、軟らかとんかつにノックアウト
一口目は予想以上の歯切れのいい軟らかさに感動。二口目は無言でかみしめ、三口目はパン粉がまだサクサクなことに驚く。そして四口目。口いっぱいにじゅわ〜っと広がる上質な肉汁にノックアウトされた。これ、「特選海老(えび)ひれかつ定食」(セット1575円)のひれかつを食べたときの筆者のレポート。
1977年創業。以前は天ぷらも提供していたが、15年前からメニューは、とんかつをはじめとした揚げ物に絞った。使用するのは臭みがなくて軟らかい、国産「 SPF 豚」。衣は薄力粉、全卵、パン粉のみ。油は肉が軟らかく揚がって香りのいいコーン油と、からっと揚がって切れがいいなたね油のブレンド。ソースは「甘口」と酸味のある「特製」があり、ミックスして自分好みの味で食べる客がほとんどだ。
ご飯にもこだわる。「油ものには本来、味が強いひとめぼれが適している」(角田友彦料理長)と言うものの、あえて栗原市産ひとめぼれとササニシキをブレンド。適度なあっさり感をもたせて高齢の常連客に配慮する一方、若者でも満足感が得られるよう、絶妙なあんばいに仕上げている。
看板の「特選ロースかつ定食」(セット1313円)は、甘い脂身のうまみを味わって。ランチは788円〜。
仙台市営バス最寄りの停留所「若林小学校前」が近づくと、「肉らしいほど! やわらかい」という同店のキャッチコピーが車内アナウンスされる。残念ながら、同店のとんかつを未体験の人は、このダジャレまじりのフレーズに苦笑するかもしれない。けれど一度口にすれば、このアナウンスに思わずうなずいてしまうはず。
推薦者コメント
- 伊藤真弓さん
- ジャンルを問わず「食べ歩きが大好き」な仙台市の会社員。「お薦めしたい仙台のとんかつ屋は何軒かありますが、『とんかつ庄内』は別格。ここのとんかつは、小さいころから食べている思い出の味。最近はヒレ肉を選ぶことが多いですね。肉がすごーく軟らかくて、本当においしい! ボリューム満点でも、いつも完食しちゃいます(笑)。幅広い年代に愛されているお店です」。今週末も行く予定だとか。
「とんかつ庄内」店舗情報
- 所在地
- 仙台市若林区若林5-6-21
- 営業時間
- 11:00〜21:30
- 問い合わせ
- 022-285-2343
- アクセス
- 仙台駅前バス停5番乗り場から市営バス沖野経由、井土浜経由などで約15分「若林小学校前」下車徒歩3分
2008年
02月28日
(木曜日)
蔵元訪問・寒梅(かんばい)酒造('08.3月号)
「寒梅酒造」は“米どころ宮城”の穀倉地帯、大崎平野のど真ん中・大崎市にある。春になれば田んぼに苗を植え、収穫した米は仕込みに使う。県内でもごく小さな蔵の、米作りからの酒造り。幻の米にも挑戦する個性派の蔵元だ。

- 所在地
- 大崎市古川柏崎字境田15
- 問い合わせ
- 0229-26-2037
http://homepage3.nifty.com/miyakanbai/ (ブログ)
米作りのプロが醸す、味わいの酒
寒梅酒造の酒といえばやや重量感のある酒をイメージする。
「どちらかというとコクのある酒が多いですね。でも今季は米が硬いこともあって、きれい系の味になりそうです」と岩崎隆聡社長。
さらに、例年より香りの立つ酵母を多く使用することにした。
年間約300石(54キロリットル)という小さな蔵の、模索しながらの酒造り。従来の味を守りながら、一方で飲み口の良い酒も打ち出す。次世代の日本酒ユーザーとなる若年層を見据えている。その一環として、地元大学生らの日本酒研究にも協力してきた。
使う米の種類が多く、「美山錦」「愛国」「ひより」「ササニシキ」「ひとめぼれ」の5種類は、蔵元自ら栽培している。幻の米といわれる「愛国」は、わずか132粒の種もみから酒を仕込めるまで増やしたとか。ロマンあふれる仕事ぶりだ。
看板商品の一つが「ひより」の大吟醸。この酒米は近年県内で開発され、山田錦とササシグレを親に持つ。香りが良く、栽培農家が限られる希少な米でもある。
自家栽培米は8割が減農薬米。コストパフォーマンスに優れる点も大きな魅力で、「ひより」純米大吟醸は1800ミリリットル3780円。
今季からラベルデザインをリニューアル。新生「宮寒梅」に期待したい。
蔵元に聞く
寒梅酒造の岩崎健弥さん(23)、真奈さん(23)のふたりは社長兼製造責任者である岩崎隆聡さんの娘夫婦。2人とも酒造りや経営に参加しながら現場修業中。
「2人とも酒造りはまだ2年目なので、まず基礎固めからと考えています。
蔵としては今後もそれぞれの米の味を生かした酒造りをし、造り手の顔や思いの見える酒を造っていきたい。どっしりとした昔からの味わいと、今の若者向けの酒。どちらも造る中で、自分たちの感性を取り入れていけたら。今季は目下、『宮寒梅』の銘柄の再構築が目標です。これまでは『岩崎』の方にオリジナル色を強く出していましたが、『宮寒梅』にまた力を入れていくことになりました。こちらの銘柄で『斗瓶取り』や『中取り』、『袋つるし』(搾り)といったお酒にもどんどん挑戦していきたい。ラベルも一新します。家族で何度も話し合った上で決めました。たくさんケンカもしましたよ(笑)」
蔵の歩み
もともと農業に従事していた岩崎家が酒造りを始めたのは1916(大正5)年から。戦時中は一時中断し、1957(昭和32)年から再開。「宮寒梅」の銘柄は創業当初から地域に親しまれてきた。地酒ブーム以前に当時の南部杜氏が純米酒に力を入れていたことから、ブームの先駆けとして一躍全国的に有名になる。主に関西で愛飲されていた。近年は地元中心に「岩崎」の名でも知られている。「美郷錦」で醸す酒は今季で最後になる。
商品紹介
- 宮寒梅 吟醸一徹

- 自社田で育てた「美山錦」を使用した吟醸酒。香り豊かで、キレのある味わい。
- 1800ミリリットル/3062円
- アルコール度数16.2度/日本酒度+1
- 精米歩合50%
- 宮寒梅 純米大吟醸ひより

- 自社田栽培米「ひより」を使用。すっきりした味わいで、香り豊か。飲み飽きしない酒。
- 1800ミリリットル/3780円、720ミリリットル/2100円
- アルコール度数15.6度/日本酒度±0
- 精米歩合45%
※一部商品はラベルデザインが変わります
- 取扱店
- 石田酒店(仙台市太白区長町)、阿部酒店(仙台市青葉区川内)、八重樫酒店(仙台市宮城野区東十番丁)、さぶん酒店(栗原市瀬峰)など
2008年
02月28日
(木曜日)
仙台横丁物語「ジャンジャン横丁/福助本店」('08.3月号)
裏メニューが看板に「牛たんしゃぶ」
仙台といえば…「牛タン」と言われるのはもはや当たり前。“仙台名物”と銘打った専門店が数多く建ち並び、観光や帰省シーズンはあちこちで行列ができる。
「福助」が開店したのはまだ牛タンが世間に浸透していないころ。当時は“牛タン=牛の舌”というちょっと生々しいイメージから、女性客はほとんどいなかったという。
創業21年目。最初の店舗は JR 仙台駅前の、今のアエルの場所にあった。駅前再開発に伴い、移転。現在の店は4年前に開いた。3店舗目となるこの店について「横丁は落ち着ける場所。お客さんも郷愁を感じるんだろうね」とオーナーは話す。
客は旅行者と地元住民が半々。開店当初から通い続けるなじみ客もいれば、近ごろは女性同士のグループも増えた。
さて、肝心の料理はというと、定番の牛タン焼きはもちろん、この店に足を運んだらぜひ試してほしいのが「牛たんしゃぶ」。以前から裏メニューとして一部の常連客だけに提供していたのだが、口コミで人気が高まり、今や店の看板にまでなったオーナーのアイデアメニューだ。
薄くスライスした牛タンをさっと湯にくぐらせ、ポン酢でさっぱりといただく。牛タン焼きとは味も食感も一線を画し、肉本来の甘みを存分に楽しめる。締めは雑炊で。1人前2000円。予約は前日まで、3人前以上で受け付けている。
宮城の地酒や焼酎は各8種類。三陸産の新鮮な海の幸も一緒に味わいたい。今ならカキが旬だ。
「福助本店」店舗情報
- 所在地
- 仙台市青葉区中央1-8-29
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:00〜LO22:30
- 定休日
- 不定休
- 問い合わせ
- 022-265-5721
http://fukusuke.phai.jp/( i-mode 向けページ)
メニュー

- 牛たん炭火焼き1000円(定食1500円)
- 芯たん炭火焼き1800円(定食2400円)
- 黒毛和牛牛たん刺し1800円
- 日本酒(一ノ蔵・浦霞・栗駒山・日高見・澤の泉など)
2008年
02月28日
(木曜日)
クリーミースプレッド誕生物語('08.3月号)

チーズは大別すると、牛乳を乳酸発酵させたナチュラルチーズと、ナチュラルチーズを加熱処理したプロセスチーズがある。
蔵王山麓にある財団法人蔵王酪農センターが「ナチュラルチーズ実験製造工場」を建設したのは1980年。同センターの菅井啓二さんは、「80〜81年は全国的に牛乳が生産過剰になったとき。全国の酪農家を守るために工場を建て、国産のナチュラルチーズの開発に取り組みました」と説明する。
81年に「クリームチーズ」が誕生。今や一般家庭で、ジャムやバターのように気軽に食べられているが、当時は業務用で使われるのがほとんどだったいう。そのため、家庭用に150gと小さめのサイズで販売したが、「見向きもされなかった」と菅井さんは苦笑する。
そこで、「より気軽に食べられるものを」と、クリームチーズをベースに、レアチーズケーキのようなものを作ったが「完全な失敗作」。「何度挑戦しても固まらないんです。クリームチーズは衛生管理、安定供給、品質維持のため機械製造。レアチーズケーキも既存の機械で作ろうとしたことが、失敗した原因の一つだったと思います」(菅井さん)。
そんな中、「塗るタイプにしては」という提案を受け、“失敗作”を改良。軟らかくてもおいしいチーズのデザート「クリーミースプレッド」が完成した。これは現在、「クリーミースプレッド バニラ」の名称で親しまれている。
以後、果物などのフレーバーを加えて、姉妹品を続々開発。カレーやブラックペッパーなど、売れ行きが芳しくなく生産終了になった味もあり、現在はブルーベリー、ストロベリーをはじめ9種類で展開している。菅井さんは「焼いたフランスパンに塗るとおいしい。孫はスプーンですくって、そのまま食べるのが好き」とにっこり。
クリーミースプレッドは現在、一般家庭での消費がほとんど。クリームチーズは約7割が業務用だが、開発当時に比べれば個人客の利用が増えた。
工場では他に、乳酸ドリンク「ザオーホワイト」やスモークチーズ、ペッパーゴーダ、フレッシュモザレラチーズなど、蔵王山麓の乳牛のミルクを原料にした多彩なチーズ製品を製造している。
財団法人蔵王酪農センター
- 所在地
- 蔵王町遠刈田温泉字七日原251-4
- 問い合わせ
- 0224-34-3311
- クリーミースプレッド

-
- バニラ
- ブルーベリー
- ストロベリー
- さくらんぼ
- オレンジ
- ラフランス
- マロン
- オニオン&パプリカ
- ガーリック
- 主な取扱店舗
- 蔵王酪農センター、JR仙台駅構内、藤崎仙台、さくら野百貨店仙台店など
2008年
02月25日
(月曜日)
3月号は本日発行です!

●巻頭特集
これがおらほの味噌だっちゃ! 「仙台みそ」白書
●蔵元訪問…宮寒梅/岩崎 寒梅酒造
●横丁物語…ジャンジャン横丁
●仙台名物誕生物語…クリーミースプレッド
●仙台人がすすめるとんかつ屋ならココ
など今月も情報満載です!ぜひご覧下さい。尚、4月号はリニューアルのためお休みです。
次号は4月末発行予定です。詳しくはまたこのブログにて紹介します!
HOTEKARAGO!仙台は、宮城県内協力ホテルのロビー、客室ほか、JR北仙台駅、松島海岸駅、本塩釜駅、長町駅、多賀城駅、中野栄駅、名取駅、イズミティ21、太白区文化センター、仙台国際センター、仙台市観光交流課、仙台観光コンベンション協会、仙台空港1階喫茶コーナー、仙台商工会議所、宮城県観光課、仙台駅2F観光案内所 などで入手可能です。
2008年
02月20日
(水曜日)
ほぇぇ〜
胃がきりきり、汗がたらたら出そうな広告部分も無事校了を迎え、
ほっとしながら全ページのゲラを眺めていたところです。

(みそ特集だけに)手前みそだけど、
まぁ〜次号も内容モリモリ盛りだくさんっ!! ですよ。
げっぷが出そうなくらいです。
毎月繰り返している作業だけど、
こうして形になるとその都度やっぱり嬉しいもので…。
あんたたちの仕事は形に残るからいいよね〜、なんて
昔友達に言われたことがありましたがね、
確かにそうですね。
あ、前にも書きましたが、
これで現行のホテカラゴーは一端終了です。
次々号3/25号は休刊し、
4/20号からリニューアル!
引き続きご愛読ください。よろしく〜〜

みっき〜
2008年
02月12日
(火曜日)
ほてからがっ!!
年6回になるよ!
(今までが出しすぎだった? 観光情報誌なのに毎月だし)
サイズも変わる!…かもよ。
(未定。小さくしたら丸められずにすむかな)
うちらもハラハラドキドキ

乞うご期待!
みっき〜
2008年
02月07日
(木曜日)
蔵元訪問・山和(やまわ)酒造店('08.2月号)
山和酒造店は宮城県中西部のまち、加美町に蔵を構える。標高1500メートルの船形山をはじめとした船形山系の山々と田園に囲まれ、河川が流れる自然景観の美しい地域だ。昔から米どころであり、町中心部にはいまも三場の造り酒屋が並ぶ酒どころでもある。

- 所在地
- 加美町字南町109-1
- 問い合わせ
- 0229-63-3017(※蔵見学応相談/時期・人数による)
http://www.nona.dti.ne.jp/~yamawa/(ブログ開設中)
“手造り”再び、 一本ごとに個性
山和酒造店は加美町三場の内の一場で、明治期から「わしが國(くに)」の銘柄で知られてきた。
銘柄名はある民謡の冒頭にちなむ。「わしが国さで見せたいものは、むかしゃ谷風、今、伊達模様」。仙台藩出身の第4代横綱・谷風(たにかぜ)をたたえた藩制時代の謡だ。
現在、この「わしが國」と並んで看板になりつつあるのが「山和」の名で醸す特約店限定酒。世代交代が盛んな酒造業界では、若手経営者が品質重視に切り替えると同時に、次世代を担う新銘柄を打ち出す傾向にある。この「山和」も、3年前に7代目蔵元の伊藤大祐さんが立ち上げた。
伊藤さんは農業大を卒業後、蔵へ戻ると、造りの原点に立ち返った。「一本ごとの個性を大事に」と、思いを同じくする杜氏や蔵人を新たに集め、工程一つ一つを手作業に戻した。
目指す「きれいな酒」とは、「米の素直なうま味や、酵母から立つ素直な香りが生きた酒」。純米系は派手ではないけれど、穏やかな酸味と香り、滑らかな口当たり。毎夜飲みたくなる、飽きのこない酒だ。「山和」においては定番品のほか、今後、季節商品もさらに出していきたいという。
酒粕を再利用した「粕取り焼酎」の製造も始めた。スペインから取り寄せたシェリー樽とカメで熟成させた酒は、甘く、熟れた果実のような芳純な香りが漂う。
蔵元にきく
7代目蔵元伊藤大祐さん(28)が「山和」を立ち上げたのは三年前。「自分が表に出れば、若い人たちも日本酒にとっつきやすくなるのでは」と、日本酒関連のイベントやセミナーにもたびたび参加している。
「食事と合わせる時、お酒だけを楽しみたい時、杯を重ねたい時など、飲み手のシチュエーションごとに感動を提供したい。シーンごとに酒を選べるよう、大吟醸なら大吟醸、純米なら純米らしく、味にメリハリをつけたいですね。
蔵に戻ってきた当時は、宮城の各蔵元が個性のある新ブランドを立ち上げていました。焦りましたが、まずは造りを学ぼうと。その後はやる気のあるメンバーとも巡り会え、(「山和」を)立ち上げることができました。酒造りはチームワーク。思いが同じでないと良い酒は造れません。
関東方面の酒販店への営業も、当初は全敗でした。気合いは空回りしていたし、経験がなさすぎた。しかし3年目から手応えを感じるようになり、徐々に酒販店側から連絡をいただけるようになりました。今後も『山和』のクオリティーを上げることを考えていきたいです」
歴史と酒造り
1896(明治29)年に薬屋から醸造業へ転身。古くからの銘柄「わしが國」と、新銘柄「山和」(特約店限定)の2銘柄を主に醸す。使用する酒米は、宮城県産「蔵の華」をはじめトヨニシキ、美山錦、山田錦など。28歳の蔵元と同年代の蔵人たち、老練な南部杜氏のチームワークが光る。
鑑評会では数々の賞を受賞。生産量は年間1000石(180キロリットル)弱。
商品紹介
- 山和 純米吟醸

- 年間900kgの小仕込みの酒。さわやかな香りと米のうま味がうまく調和しており、食事と共に、また酒だけでも楽しめる。
- 1800ml 3150円、720ml 1575円
- アルコール度数15〜16度
- 精米歩合美山錦50%
- 酒一筋 わしが國 特別純米酒

- 宮城の酒米「蔵の華」を使用。バランスが良く、ふっくらとした米のうま味を感じる。飲み飽きないので毎日の晩酌などに。
- 1800ml 2415円、720ml 1275円
- アルコール度数15〜16度
- 精米歩合蔵の華(有機米)60%
2008年
02月06日
(水曜日)
だるまさんとカメラ
2008年
02月01日
(金曜日)
さよ〜なら〜コジコジ
2008年
02月01日
(金曜日)
宮城の“ウマイ”を凝縮・鍋料理特集('08.2月号)
きく鍋
郷土酒亭 元祖 炉ばた
ひと鍋(1890円)にプリプリのタラの白子がたっぷり。2〜3人でいただくと丁度良い
鍋には、塩釜港に水揚げされた新鮮なタラの白子(タラキク)をたっぷりと使用。ぷりっぷりで、とろ〜っととろける食感には思わずうなってしまう。「仙台白菜」や春菊、ネギなど味わい豊かな地場野菜が脇を固め、塩スープがこれらの具を引き立てる。
同店は、宮城の老舗蔵元「まるや天賞」の一族である、故・天江富弥氏が1950(昭和25)年に今の国分町に開いた店。氏が亡くなってからは、親交のあった加藤潔さん・和子さん夫妻が後を継いだ。天賞の酒(一合420円〜)が各種そろい、東北各地の食材を使った郷土料理を提供している。
仙台における炉端風の居酒屋の元祖ともいわれ、お酒を頼むと、いろり端から柄の長い大ベラで銚子を届けてくれる。
- 所在地
- 仙台市青葉区国分町2-10-28 YSビックビル1階
- 問い合わせ
- 022-266-0897
- 営業時間
- 17:00〜23:00(LO22:00)
みちのく鶏水炊き/豚しゃぶ
庄村/一村
「庄村」は知る人ぞ知る、水炊き専門の名店。ここでは厳選した宮城県産の「みちのく鶏」を水炊きでぜいたくに、シンプルに楽しめる。
なにより最初に味わってほしいのは、料理長自慢のスープ。一口飲めば鶏のうま味がじんわりと広がり、お客も思わず驚きの声を上げるほど。このスープに正肉をはじめ、レバ、ハツ、つくねを加えていただくのが庄村流だ。
一方、姉妹店「一村」は、宮城県産ブランド豚「宮城野ポーク」をしゃぶしゃぶで味わえる。ブランド豚の持つきめ細かい肉質とあっさりとした脂身、うま味…。この繊細な魅力を際立たせるのも、シンプルながら味わい深いカツオだしだ。ユズこしょうとたっぷりのネギを薬味にしていただく。
- 庄内
- 所在地
- 仙台市青葉区国分町2-6-19 NOPPO BLDG.1階
- 問い合わせ
- 022-724-2050
- 営業時間
- 17:30〜23:00(LO22:00)
- 定休
- 日曜(月曜祝日の場合は日曜営業、月曜休み)
- 一村
- 所在地
- 仙台市青葉区国分町3-1-15
- 問い合わせ
- 022-212-2860
- 営業時間
- 17:30〜23:00(LO22:00)
- 定休
- 日曜(月曜祝日の場合は日曜営業、月曜休み)
鯨ハリハリ鍋
季節料理 萌乃(もえぎの)
ハリハリ鍋は関西系の料理だが、クジラ食文化はこちらも根強い。宮城県内には昔からの捕鯨基地・鮎川(石巻市)があり、沿岸地域には今も食文化が残っている。
萌乃の主役はクジラ料理。鍋はお客のリクエストで始め、好評につき定番化した。ここではクジラの皮と赤肉を使う。まず皮からダシを取り、野菜やキノコを加え、最後に赤肉と水菜をサッと通して味わう。水菜のシャキシャキ(ハリハリ)感と、口当たりの良い赤肉。赤肉はミンクを使い、下ごしらえをして臭みを消している。皮や野菜から味の出たスープも格別だ。
ほかにも、刺し身や竜田揚げなどさまざまなクジラ料理が味わえる。塩釜港に揚がるアンコウやタラを使った鍋、ブリ・フグ料理もこの季節ならでは。
- 所在地
- 仙台市青葉区国分町2-6-5 菅井ビル地下1階
- 問い合わせ
- 022-223-8026
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:00〜23:00
- 定休
- 日曜・祝日
かきの石鍋
石と炭 墱家(とうや)
プライベート感覚のモダンな空間が、女性やカップルに人気の「墱家」。石の器で焼いたご飯や海鮮料理、炭火焼きなど、趣向を凝らした一皿がそろう。
寒い時期は、石鍋を使った鍋料理を各種用意しているが、ここは宮城の冬の味覚・カキをトッピングした「かきの石鍋」を味わいたい。

ぐつぐつと音を立てて登場する石鍋からは、さわやかなユズの香りが漂う。ぷりっとしたカキはもちろん県内産。うま味がにじみ出たスープは、こくがあって、ほっとする味わいだ。
提供は2月ごろまでを予定。期間中はコースでも鍋(カキ鍋またはキムチ鍋)が味わえる。名物「仙台牛あぶりずし」など7品と、飲み放題が付いて4200円〜(2名以上)。
- 所在地
- 仙台市青葉区国分町2-10-11 第3吉岡屋ビル1階
- 問い合わせ
- 022-712-1438
- 営業時間
- 18:00〜翌5:00
- (日曜〜翌3:00、祝日〜24:00)
- 定休
- なし
2008年
02月01日
(金曜日)
宮城の“ウマイ”を凝縮・鍋料理特集その2('08.2月号)
宮登(みやのぼり)ちゃんこ
刺身とちゃんこ 宮登

「宮登」は宮城県出身で、元春日野部屋の力士・宮登さんが1957(昭和32)年に始めた店。ちゃんこ専門としては東北の老舗で、部屋仕込みの味が今も受け継がれている。
鍋の中には地元三陸で取れる魚介が盛りだくさん。自慢は手作りのつみれで、特に魚のつみれはイワシやタラなど季節の旬魚が主役。看板料理の「宮登ちゃんこ」には鶏と魚のつみれが入り、地元名物・笹かまぼこをトッピングする。
スープは伝統的な醤油味だ。10時間以上煮込んで取る鶏ガラとカツオだしを合わせ、あっさりとしながらも複雑でこくのある味に仕上げている。
鶏ちゃんこ、魚ちゃんこもあるので、好みに合わせてセレクトを。店内には相撲や力士ゆかりの品々が飾られている。
- 所在地
- 仙台市青葉区一番町2-6-26
- 問い合わせ
- 022-227-4527
- 営業時間
- 11:30〜14:00、16:00〜22:00
- 定休
- 祝日
※大人数や個室(3、4名〜)利用の場合は要予約
穴子のつみれ鍋
仙臺(せんだい)居酒屋 おはな

宮城の海・七ケ浜などで取れる魚介をはじめ、「仙台牛」や蔵王高原産ポーク、契約農家栽培の野菜など、地産地消を基本に料理を提供するお店。シックな店内は、大人が心地よく酔える雰囲気だ。
宮城はアナゴの産地であることから、店では県産アナゴ料理もオススメしている。白焼きや天ぷらのほか、鍋のシーズンには「穴子のつみれ鍋」を提供。アナゴの淡いうま味を、スダチやポン酢がキリリと引き締める。熱かんを合わせるとよりホットに。
酒も豊富に取りそろえており、地酒は宮城から東北各県まで多数、本格焼酎も一通り、日本酒蔵が造った焼酎や梅酒も扱う。利き酒師の資格を持つ店長に、イチ押しの酒を尋ねるなどして楽しんでみては。
- 所在地
- 仙台市青葉区中央2-5-1 三文字屋ビル地下1階
- 問い合わせ
- 022-265-3872
- 営業時間
- 11:30〜15:00、17:30〜24:00
- 定休
- 日曜
白菜タップリ塩鍋
Dining&Bar 暖家

宮城県南・大河原町産のブランド豚「仙南(みちのく)もち豚」がメーン。もち豚はなんといっても肉質の柔らかさとさっぱりとした脂身が特徴。特有の臭みも気にならない上品な味わいだ。
冬場はこのもち豚を使った鍋が好評。「白菜タップリ塩鍋」は白菜ともち豚だけで味わうシンプルな鍋。店のお母さんに言わせると、この組み合わせが一番、素材のおいしさを引き立てるのだそう。
味の決め手は、宮古島産の自然塩「雪塩」。まろやかな塩味に、具の味わいが加わり、スープは後引く味わいになる。
提供は白菜のシーズンが終わるまで。食べたい方は早めに来店を。
アルコールは本格焼酎を中心に多数そろえている。カラオケルームも併設。
- 所在地
- 仙台市青葉区中央4-9-5 木村ビル1階
- 問い合わせ
- 022-225-2626
- 営業時間
- 11:30〜14:00、18:00〜24:00(金・土曜〜翌2:00)
- 定休
- 日曜・祝日(15人以上の予約で営業)
仙台牛すき焼き/しゃぶしゃぶ
すき焼割烹かとう/和喜(わき)
宮城県産の高級ブランド牛「仙台牛」。そのおいしさをたっぷりと堪能できるのが、仙台市内でも数少ない「仙台牛」の専門店「和喜」と「すき焼割烹かとう」だ。いずれも肉質には絶対の自信を持つ名店で、最高ランクに格付けされた肉を、すき焼きやしゃぶしゃぶ、ステーキ、刺し身などで味わえる。
脂身は常温でも溶けてしまうほどきめ細かい。ほんのりと甘く、香りがあり、時に「仙台牛の肉のおいしさは、脂身のおいしさ」とも言われる。
さっぱりと味わうならしゃぶしゃぶで。それぞれのお店特製の熟成だれとともに味わうならすき焼きで召し上がれ。
- すき焼割烹かとう
- 所在地
- 仙台市青葉区上杉1-14-20
- 問い合わせ
- 022-225-4129
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:00〜LO21:00
- 定休
- 日曜、祝日
- 和喜













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