HOTE KARA GO! 仙台
2008年
02月28日
(木曜日)
仙台横丁物語「ジャンジャン横丁/福助本店」('08.3月号)
裏メニューが看板に「牛たんしゃぶ」
仙台といえば…「牛タン」と言われるのはもはや当たり前。“仙台名物”と銘打った専門店が数多く建ち並び、観光や帰省シーズンはあちこちで行列ができる。
「福助」が開店したのはまだ牛タンが世間に浸透していないころ。当時は“牛タン=牛の舌”というちょっと生々しいイメージから、女性客はほとんどいなかったという。
創業21年目。最初の店舗は JR 仙台駅前の、今のアエルの場所にあった。駅前再開発に伴い、移転。現在の店は4年前に開いた。3店舗目となるこの店について「横丁は落ち着ける場所。お客さんも郷愁を感じるんだろうね」とオーナーは話す。
客は旅行者と地元住民が半々。開店当初から通い続けるなじみ客もいれば、近ごろは女性同士のグループも増えた。
さて、肝心の料理はというと、定番の牛タン焼きはもちろん、この店に足を運んだらぜひ試してほしいのが「牛たんしゃぶ」。以前から裏メニューとして一部の常連客だけに提供していたのだが、口コミで人気が高まり、今や店の看板にまでなったオーナーのアイデアメニューだ。
薄くスライスした牛タンをさっと湯にくぐらせ、ポン酢でさっぱりといただく。牛タン焼きとは味も食感も一線を画し、肉本来の甘みを存分に楽しめる。締めは雑炊で。1人前2000円。予約は前日まで、3人前以上で受け付けている。
宮城の地酒や焼酎は各8種類。三陸産の新鮮な海の幸も一緒に味わいたい。今ならカキが旬だ。
「福助本店」店舗情報
- 所在地
- 仙台市青葉区中央1-8-29
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:00〜LO22:30
- 定休日
- 不定休
- 問い合わせ
- 022-265-5721
http://fukusuke.phai.jp/( i-mode 向けページ)
メニュー

- 牛たん炭火焼き1000円(定食1500円)
- 芯たん炭火焼き1800円(定食2400円)
- 黒毛和牛牛たん刺し1800円
- 日本酒(一ノ蔵・浦霞・栗駒山・日高見・澤の泉など)
2008年
01月31日
(木曜日)
仙台横丁物語「東一市場/仙台香房 露香」('08.2月号)
暮らしは香りで変えられる

店の広さは約13平方メートル(4坪)。こぢんまりとした店内に、香木や練り香、キャンドル、におい袋、香炉、香立てなど、香りを楽しむためのあらゆるアイテムが並ぶ。特にお香や線香などの「薫物(たきもの)」は、本格的な高級品から手ごろでカジュアルな商品まで、約300種の品ぞろえ。珍しい商品も多く、人気の「珈琲の香りのお線香」は、焙煎(ばいせん)したてのコーヒーそのものの香ばしい香りで、気持ちを優しくリラックスさせてくれる。
「嗅覚が広げるイメージは、視覚に勝るとも劣らない」と店主の川瀬淑子さんは考えている。
例えば玄関先で感じたにおいで、その家の印象は大きく変わる。気分転換や癒やし、もてなしに、BGM替わりに……意識的に香りを利用することで、暮らしがより豊かになっていく。
もともと古典や芸道が好きで、日本の香り文化にも強い関心を持っていた川瀬さんは、以前から薫物を愛用していた。しかし、京都にはいくつもあるお香専門店が、地元仙台に見つからない。では自分が、と昨年5月に開いたのが「露香」だ。
国内外のメーカー商品をそろえるほか、「一番町」や「仙臺(せんだい)四季香」と名付けたオリジナル香のシリーズを開発。オーダーメードやセミオーダー香も作ってくれるので、自分好みの香りを見つけたい。
「仙台香房 露香(ろこう)」
- 所在地
- 青葉区一番町4-5-18
- 問い合わせ
- 022-211-6010
- 営業時間
- 11:00〜19:00(日曜、祝日〜18:00)
- 定休日
- 不定休
- 商品
-
- 「一番町〜香木の癒し〜」(沈香、白檀、薫香各1260円)
- 「一番町〜花のときめき〜」(ピンクローズ、コチョウラン、ハマナス、ブルーブーケ各1260円)
- 「一番町〜香草の風〜」(ラベンダー、レモングラス、ゼラニウム、緑茶ほか各840円)
- 「仙台四季香」(さくら、青竹、萩、梅各1260円)
2007年
12月27日
(木曜日)
仙台横丁物語「仙台銀座/たかさご」('08.1月号)
先代秘伝の味を守り続けて
この横丁で30年以上おでんを提供してきた。カウンターは手肌になじむ。一体どれだけの人たちがここに腰掛けてきたのか。
地元に住む常連がふらりとやって来て、一人飲んでいく。ビジネスマン、舞い戻ってきた転勤族、県外からの出張客、冬になると顔を出すお客…。
おでんの具がつゆの中で気持ち良さそうに浮いている。毎日4、5時間、とろ火でじっくり煮るのだという。大根はしんまで味が染み、ほろりと柔らかい。ガンモはくせになるほどジューシーだし、手作りの袋(油揚げのきんちゃく)やサンマのすり身などはずっしりと重く、食べごたえがある。
汁は塩と出し汁だけで作る、関西系のあっさり味。具のうま味がとけ出して口当たりはやさしい。これを「つゆだく」で、また飲んだ後に「汁だけ」と頼む人もいるのだとか。ママが先代から密かに受け継いだ味だ。
おでんといえば「熱かんと合わせると最高」と、地酒は宮城県内中心に10種類ほど取り扱っている。泡盛やワイン、自家製の梅酒もある。
締めには汁をかけたお茶漬けを。焼きシャケ1枚を付けたシンプルな、豪華なような一杯だ。
仙台銀座の伝統になりつつあった店を引き継ぎ、この7年は仕事と子育てに必死だったとママは言う。「おいしいねって言われるのが一番うれしい。一見さんもまた来てくれたりすると、やってて良かったって思えるよね」
「おでん・季節料理 たかさご」店舗情報

- 所在地
- 仙台市青葉区中央3-10-2
- 営業時間
- 17:00〜24:00(土曜17:30〜) ※来客のない場合は早めに閉めることもある
- 定休日
- 日曜・祝日(年末年始12/30〜1/3)
- 問い合わせ
- TEL022-227-8680
- メニュー
-
- おでん1種類200〜300円(10点盛りで約2000円)
- 刺し身600円〜800円
- スタミナ卵焼き700円
- 地酒600円〜
2007年
11月27日
(火曜日)
仙台横丁物語「壱弐参横丁/やきとり鳥よし」('07.12月号)
熱々の焼き鳥と横丁昔話
品書きはもう色あせている。オープン以来だから壁に張って15年、そりゃ年季も入る。ぶら下がるサラリーマン川柳は、一人客がさみしくないようにとの配慮。店のママが生ける花や、季節の飾り物にも心が和む。
カウンター8席の小さな店に5時を過ぎると一人、また一人とお客がやって来る。世間では高名な方々も、ひとたび席につけば皆同じお客。肩書と色気は必要なく、「屋台の延長。あの独特の雰囲気を目指してる」と親方は言う。
焼き鳥は仕込み置きをしていないので、注文を受けてから生肉を刺して焼くことになる。少し待つが、肉汁のにじむ肉を食べれば待ち時間なんてなんのその。
一見さんに薦めているのは晩酌セットならぬ「とりあえずセット」。お通しと焼き鳥5本、ビールまたは日本酒のセットで1500円。軽く済ませたいならこれだけで十分。付け合わせのざく切りキャベツが妙においしい。
個人的に食べてみてほしいのは「オクラのスタミナ焼」。ぷりっとしたモモ肉とオクラの歯ごたえがくせになる。
壱弐参横丁での商売は印刷屋の時代から3代続く。終戦直後、戸板一枚で雨風をしのぎながら生活物資を売ったこと。「何でもそろう」とお客で道が歩けないほどにぎわった時代のこと。壱弐参横丁の名前の由来。横丁の生き字引である親方と、そんな昔話を教わりながら楽しむのもいい。
やきとり鳥よし

- 所在地
- 仙台市青葉区一番町2-3-30
- 営業時間
- 17:30〜23:00
- 定休日
- 日曜・祝日
- 問い合わせ
- TEL022-223-5356
- メニュー
- 焼き鳥1本180円〜、オクラのスタミナ焼350円、みょうがの田楽焼300円、じゃが丸焼500円、エビス生ビール550円など
2007年
10月27日
(土曜日)
仙台横丁物語「東一市場/麺処 壱萬屋」('07.11月号)
路地裏で、飲んだ後の至福の一杯
看板に明かりがともるのは日が暮れてから。周辺には国分町をはじめとした飲み屋がひしめき、サラリーマンや学生らしき若者、カップル、女性らが今夜の締めの一杯にと訪れる。込み合うのはたいてい午後9時をまわってから。週末には待ちの行列ができるほどの人気だ。
味噌文化が定着しているからだろうか、仙台人には味噌ラーメンを好む人が多い。そんな地元の人々にここの辛味噌ラーメンは愛されてきた。
スープは仙台伝統の赤味噌「仙台味噌」をベースに、八丁味噌や麦味噌など数種類をブレンド。すっきりとした味わいの中にも複雑さが見え隠れし、じんわりと辛味が効いてくる。麺は10日から2週間ほど熟成させてから使うそうで、コシがあって、つるっとした食感が特徴。看板商品の「辛味噌ラーメン」をはじめ、小エビをニンニクなどと炒めた「焼き海老(えび)入り辛味噌ラーメン」や「激辛味噌ラーメン」もメニューに並んでいる。
店舗は通りから一本入り込んだ路地裏にあり、知る人ぞ知る店といった感じ。「通りすがりじゃなく、自分のラーメンを食べるために来てほしい」と、わざわざ人目につきにくい場所を選んだ。何千軒とある飲食店の中には、生まれては消える店も多い。14年、移り変わる嗜好(しこう)に親方の作るラーメンの味は応えて続けている。
麺処 壱萬屋(いちばんや)

- 所在地
- 仙台市青葉区一番町4-7-6
- 営業時間
- 19:00〜翌3:00
- 定休日
- 日曜・祝日
- 問い合わせ
- 022-216-0525
- メニュー
- 辛味噌ラーメン750円、焼き海老入り辛味噌ラーメン800円、激辛味噌ラーメン800円、支那そば700円、ねぎそば700円、塩タンメン750円、南蛮ラーメン750円、餃子(5個)400円、ミニ炒飯250円ほか







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